うまくいっている教室と苦戦している教室、この違い・差は一体何だろう…
を考えるシリーズ、その6です^^
さて前回は
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1) 料理人として、オーナーシェフとしてお店で腕をふるうように、
先生として現場で教える。
2) マネージャー・店長として、教室内のあらゆる管理をする。
3) オーナー・経営者として、生き残りをかけて戦略を練り、実行する。
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2)の「マネージーの罠」について書きました。
前田の言いたいことは「行き過ぎた」管理ですからね、念のため。
自宅教室とは、地域ビジネスである
さて、とある日のアクセス解析を見ていたら、
「生徒が減ってピアノへの熱情がなくなって」
という検索ワードが出てきました。
本当に熱情つまりは情熱が無くなったのか、
生徒さんが来なくなって落ち込んでいるのかは分りません。
自宅教室であれなんであれ、独立開業にはこの「情熱」が不可欠です。
しかし情熱だけではやっていけないのが厳しいところで、
倒産・廃業という現実に直面することもあります。
前田の近所でも、2、3ヶ月で店を閉めたラーメン屋さんや、
幼児向け学習塾などがありました。
気がつけば新しく開店しているお店もあります。
そしてまた入れ替わっている…
前田の住む地域では、お店は大体が個人事業主・自営業者です。
店舗兼住居のお店もあれば、テナントとして借りているお店もある。
歯医者さんなど、今ではコンビニよりも多いと言われていますし、
整体などの治療院も、町を歩けば本当によく目にします。
美容室もあちこちにあるし、ラーメン屋さん・飲み屋さんもここかしこにある―
パン屋さん・ケーキ屋さん・和菓子屋さん・せんべい屋さん、
そしてその中にあなたの自宅教室もある。
あなたのご近所、あなたの町を思い浮かべてください。
人々の住む町の中にあるあなたの自宅教室―
自宅教室とは、地域ビジネスである
当たり前といえば当たり前です。
しかし、案外これを意識している方は少ないのではないか、
という気がします。
地域に溶け込み、地域の人々に認知され、愛されなくては、
自宅教室のみならず、何らかの事業を起こすものは存続していけません。
お国柄という言葉があるように、地域には地域の風土というものがあります。
あなたの自宅教室は、あなたのやりたいことは、
そこに住む人々にマッチしているのか、
もしくは「受け入れられる新しい価値観」を提供しているのか。
そして、あなたの教室に通ってくださる生徒さんは、
なぜあなたの自宅教室を選んだのか?
選ばれる自宅教室とは?
町には、大中小はあれ、企業が展開している、音楽教室・カルチャー教室があります。
そのような、ブランド力のある教室、システム的にもしっかりしているであろう教室より、
名も知れぬ個人の自宅教室を選ぶということ
「個人の自宅教室」という事業領域がずっ~と存続しているのは、
人々に「求められている何か」があるからです。
企業の教室とは違う何か―
そして、あちらの個人自宅教室よりも「あなたの自宅教室」を選ぶ何か―
それはあなたの個性そのものに他なりません。
あなたのしたいこと、あなたの情熱ー
あなたの住む地域限定でいいのです。
あなた教室ここにあり!
気概を持って、地域に貢献していきましょう。
あなたにしかできないことがあるのですから!
終わりに
長々と書いてまいりましたが、
このシリーズはここで終わりです。
前田は以前メルマガを発行していたのですが、
その時、読者さんと交流がありました。
で、その交流の数々から、
うまくいっている方の事例を紹介すれば、
読者さんの役に立つかもしれない、
かつ、前田自身も触発を受けて書き出したのが、
このシリーズの始まりです。
例えば、よくご登場いただいたNさん(ピアノ教室)。
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私が昨年考えたのは、「自分の教室のキャパ」なんです。
50名以上の生徒さんを持ってしっかり指導されている先生もいらっしゃる。
でも私は、自分の技術も磨きたい。
私は「指導者であり演奏者でもあり、教室運営者でもある」
という今のバランスが結構気に入っています。
下手くそな先生、頑張ってない先生という存在は、
そもそも我が教室のカラー「趣味でも真剣に」とは反するんじゃないかと思っている。
人前で演奏することも好きです。子育て中ですし家族のことも大事。もちろん私の健康も。
となると、大体「20名~30名」が一番自分のやりたい状態に近いのかなと。
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また、メルマガ初期の読者Mさん(ダンス系教室)。
「私の内容が役立つのであればぜひ皆様とシェアしてください」と、
いつも快くシェアを許して下さいます。
このお2人からは、自宅教室運営の基本を紹介する事例として、
かつ、「職人、マネージャー、オーナー経営者としての役割」
を書くいいきっかけになりました。
本当にありがとうございます!
また、Mさんのこのお考えにはたいへん感銘を受けました!
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教えている立場としては、ひやかしの方はすぐに見抜けたりしますので、
いっそのこと割り切って、その方たちにも楽しんでもらうのが、
のちに色んな縁でつながることもあるのかもしれない
・・・と思いながらレッスンしています。
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これは、「自宅教室は地域ビジネスである」を考える良いきっかけになりました。
このほかにも、ご返信いただいた方々から、
たいへん考えさせられる内容を頂きました。
たいへん感謝しております。
で思ったのですが、「呼びかける」というのはとても大切なことですね。
ことに広告、ブログ、SNS等では
「(意識して)呼びかける」ということをなさって下さいね!
あなたのお役にたつことを願って!
(了)
【自宅教室SMP ひとことアドバイス No51】
※ブログ本編と必ずしも内容が一致しているわけではありません。
★消費者の購買心理 その1
初めて入ったかわいい雑貨屋さん♪
そこで初めて会った店員さんにいきなり
「これおススメですよ~!!」
といきなり売り込まれたら??
…イヤデスよね。
が、店員さんからしたら
興味があるから・欲しいから、
お店に来てくれたんじゃないの…??
いいモノだから買ってくれたら、
本当にお気に入りになるのに…
この良さが分かるのに・・・
このかわいらしさを知ってほしいのに
どうしてわかってくれないの…
実は、このお客さんと店員さんの
「みぞの源」は、
コミュニケーション不足なのです。
私たち自宅教室業界も同じです。
生徒さんが入会に至る「ココロの動き」を
丹念にたどることが必要です。
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