よく言われているのですが、
5年で9割の新しく起業した企業が廃業するといわれています。
スクール業界もその例に漏れないでしょう。
また、長年頑張っていた教室さんがおやめになるという例が
筆者・前田の地域でもありました。。。
自宅教室事業ライフサイクル
さて、そういう時の流れの観点からみてみると、
会社・事業にも、ライフ・サイクルという周期があります。
自宅教室も、ここではあえて短期的に見ていきますが、その過程で
1) 起業準備及び開校まで(創業準備期)
2) 開校1~2年目(創業期)
3) 開校3年~(成長期)
4) 開校後5年以降(成熟期~衰退期)
に分類できます。
ではそれぞれについて説明します。
開校1~2年目(創業期)
まず2)を見てゆきましょう。
なぜに2)から?とお思いでしょうか(笑)
実は開校して初めて、
「いかに自分が何も知らなかったか・あまり考えていなかったか」
に気付く先生方が多いのです。
ですので今、1)起業前の先生は、ぜひこのまま読み進めてください。
2)の期間に陥る経営上の問題点・よくある落とし穴、それは
・生徒が集まらない
・ホームページ、ブロク、広告からの反応がない
・体験→入会が少ない
・リピートがない
です。
つまり生徒募集、生徒さんの「確保」です。
この段階で知っておきたいことは
ビジネスの基礎です。
例えば、
顧客(生徒)ターゲットは?
競合教室は?
あなたの強みは?
このようなことをきちんと把握していないと、
生徒募集に苦労することになります。
あなたのやりたいことも「生徒さんがいてこそ」ではありませんか?
この生徒募集・確保で苦しむと
本当に精神的にきつく、
心が折れてしまう強い要因になるのです。。。
ここをどうやって乗り越えるかは後半に譲るとして、
開校3年~(成長期)から開校後5年以降(成熟期~衰退期)
そんな2)の時期を乗り越えることができると、
3)成長期がやってきます。
文字通り生徒さんが集まりだし、レッスン以外でもやることが増え
日々忙しく動き回ります。
収入が上がり、充実感を得ることも増えてきます。
成長期にはいると、先生も、新たに先生・講師を雇ったり、
第二教室を開きたい―
と夢が大きく広がります。
そしてようやく苦しかった時期を越え、ひと息つくことができた―
・・そこが4)成熟期の始まりです。
そして実は衰退期への別れ道、分岐点でもあるのです―
知り合いの飲食店コンサルタントがこう言っています。
「成長絶頂期が実は衰退の始まりなのですね。
だがら成長絶頂期に規模を拡大すると、
だいたい失敗に終わっています」
また一息つくとき空虚感に襲われる先生もいます。
例えば
「当初目標だったは生徒数30人を達成しても
満足感のかけらもありません」ギター教室・男性
「50人という目標を達成したのですが、
空虚感を感じています。
周りに新しい教室ができてきているのに
このままでいいのかどうかわからなくなりました…」
音楽教室・女性
このように、自宅教室先生の悩みは、
いつになってもなくなりません。
よくあるのが、成長期の時に、
その状態がずっと続くと無意識に「思い込むこと」です。
いざ時が過ぎて生徒さんが減り始めても、
「一過性のこと、すぐ新しい生徒さんが入会するさ」
と安心=怠けていると、、、
気がつけば生徒さん激減、実は競合が増えていた
などと慌てることになります。
まとめ
ではここでもう一度、
2)~4)の問題点・よく陥る落とし穴を整理しておきましょう。
2)生徒さんが来ない・確保できないので開店休業状態が多くなり、
自信喪失そして心が折れるときがあります。
または、あれもこれもと手を出し始めます。
カルチャー系の先生は本業のほかに、
例えばフラワーアレンジの先生がアロマテラピーに手を出したり、
ほかの資格を取りだしたり。
しっかりした「戦略」があって行うのならいいのですが、
行き当たりばったりだと、せっかくの資格も活かせないままになります。
3)今がいつまでも続くと思い込む。
A:現状維持しかしなくなる。
しかし本人はその自覚がないままというところが厄介で、
衰退への道が待っています。
B:規模の拡大に気をとられ、足元が揺らぐ場合があります。
2)とは違う意味で、あれもこれもと新規事業などに手を出し
大きく稼げる収入の柱を打ち立てようと欲が出ます。
ほか、外に意識が行きすぎて、
既存の生徒さんの満足度が下がったりしていることがありますが、
それに気が付きません。
4)一息つけるのですが、今後の方向性で悩みます。
この先未来を考える先生は、この現状を、
成熟期から衰退期をどう乗り越えるか、
その方向性に苦しみます。
さあ、1)の先生、持たせてしまいました(笑)
1)の先生は、2)から4)の未来を、今現在、想像しているでしょうか?
おそらくそこまでは想像だにできないと思いますし、それが普通だと思います。
「先生業」は自分の得意・専門分野・好きなことで起業できます。
そこがいわば「トラップ(わな)」になり、
つい「ビジネス的思考」が疎かになりやすいのです。
例えば、ただただラーメンを作るのが大好きでも、
それをビジネスとして毎日毎日1年365日、
利益を上げ続け継続してお店を営んでいくことは
別の問題であることは想像しやすいでしょう。
この点、2)~4)の先生方は実感をもって
お分かりいただけると思います。
好きなことで起業するので、
ビジネスとしての自宅教室を見る視点が欠けるきらいがあるのが
1)準備期の先生方です。
ですので開校して1~2年、苦しみやすい傾向にあるといえるのです。
では、どうすればよいのでしょうか?
↓続きは下記から↓

【自宅教室SMP ひとことアドバイス 8】
※必ずしも本編と内容が一致しているわけではありません。
集客レッスンが、結果として、
目玉レッスンと同じになってしまうかもしれません。
でも構いません。
その場合、集客した後にきちんと
「面白そう!」
と思われる「別の目玉レッスン」を用意し、
おすすめすればいいだけです。
入り口は何でも、中に入ってもらえれば、
こんなレッスンあります、あんなレッスンありますと、
たくさん利用してもらえばいいのです。
そのための工夫が、経営者としての腕の見せ所です
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