
組織の重要な要素である「協働」から
自宅教室を考えてみると、
違った角度から教室の見方ができ、
新たな発見があるものです。
組織原則~協働
自宅教室の先生には、経営者・管理者としての役割があります。
複数の異なる考えを持つ人々(=生徒さんたち)からなる、
「組織=教室」の重要な要素である「協働」を、
適切に機能するように維持し運営しなければなりません。
つまり、生徒さん達と上手に協力して事をなす必要がある、
ということです。
グループレッスンで、
・生徒さん同士の関係・意思疎通は良好か
・先生は、そのグループをまとめ、かつ引っ張る、
良好なリーダーシップを発揮できているか
個人レッスンなら、
・教室の理念、ビジョンをそれとなく伝えているか
・普段会わない個人レッスンの生徒さん同士の交流を図る際、
例えば発表会、作品展等で一致団結・協力して事を成功に導けるか、
その心構えを常日頃からそれとなく教えているか
etcetc
生徒さん達と協力して、日々のレッスン・運営を成すという、
協働の考え方が大切になってくるのです。
教室が上手くいっていると思う時
生徒さんたちと協力のもとに、
一定期間以上、経験を共有した人々からなる集団では、
各人の行動が「無意識的・暗黙的な調整」によって
体系(システム)としての相互作用を生み出します。
・・・???
ですね(笑)
つまり、一定期間以上経験を共有すると、
組織=教室運営がうまく回る
「安定的パターン」を生み出す、主要な源泉になるのです。
教室運営が順調にいっていると感じる時は、
あなた先生の教室にとって、先生・生徒さんの協働等に良好なパターンができて、
安定的に組織=教室が回っているはずです。
教室が何となく上手くいっていないと感じる時
生徒さん同士・先生―生徒さんの関係等、
どうにも調整できないほどになった時、
「コンフリクト(対立、葛藤、衝突等)」状態が生じやすいといえます。
教室の失敗とは、「コンフリクト」が生じ、
安定的パターンが崩れ、組織として機能しないことで、
先生=経営者が、組織、つまり教室を
コントロールできなくなった時といえるでしょう。
生徒さんがなぜか続けて退会するとか、
入会してもすぐやめてしまうとか、
何らかの問題行動がある時は、
コンフリクトを疑ったほうがよいかもしれません。
組織が成り立つ要素で生徒さんたちを惹きつける
組織(=教室)が成り立つ要素に
価値観、共有された世界観、行動規範
があります。
これらについてはおいおい述べていきますが、
あなたは先生として経営者として、
これらをきちんと考えなければなりません。
マーケティングや生徒募集も大切ですが、
組織としての教室の在り方を考える、
そうすれば奥行きの深い、味わい深い先生=あなた教室として、
集まる生徒さんも変わってくるでしょう。
あなた先生の価値観・世界観に共感してくださる生徒さんが集まれば、
協働もしやすいだろうし、その結果、教室運営もうまく回って行くはずです。
生徒さんはあなた先生に「従っている」のではなく、
「協力してくださっている」という意識のほうが
コンフリクトなく、良好な関係性も築けると思います。
参考になれば幸いです。
コメント