
自宅教室よくあるご相談Q&A。
今までに寄せられたご相談例です。
ご自身のこととして当てはめて考えてくださいね。
月いくらかかるのか?
Q.子ども向けの絵画工作教室を開きたいです。
年収は180万円希望です。
A.180万ということは、月15万円ですね。
これ、大切なことですが、
「いくら欲しいか=必要か」
がなければなりません。
「月15万円くらいあればいいなあ」という淡~い’希望’では、
せいぜい3~5万円収益が上がればいいところでしょう。
何が何でも稼がにゃならぬ、という意気込みは必要です。
例えば、親の介護のため、子どもの学費のため、生活のため―
月いくら必要か?
これを書き出して、一覧に可視化すると、
現実味が出てきます。
例えば、事業経費と生活費を同列に書き出しますが、
事業経費(仕入れ・広告費など)
水道光熱費
通信費(電話・ネット環境など)
駐車場代
保険料
年金
交通費
レジャー費
食費・外食費
日用品・衣料費
医療費
こどもの学費
親の介護費
ペット用品
家屋・家電等の修繕費・買い換え積み立て
ガソリン・灯油
自動車税・車検
貯金・投資
自分のおこづかい
家、車のローン・家賃
etcetc
「最低で、15万、なきゃ!」
に認識が変わりませんか(^^
一口に15万円といっても、
例えば時給1000円・フルタイム8時間週5で働いて、月16万。
源泉等引かれて、手取りが14万前後というところでしょうか。
これくらい、今の日本では大変なことなのです。
もちろん結婚されていて、
ご夫婦で世帯収入が支出を上回っていれば、また違ってきますが。
年収とは「総収入」のこと
ネットで簡易的に調べると、年収とは、1年間の「総収入」です。
ここからまだなにも引かれていないので、
いわゆる「手取り」ではありません。
ビジネスでは「年商」といいます。
12か月間の総売上。
ここから経費が引かれ、
売上が総経費より多ければ、利益、ということになります。
ま、ここから税金が引かれて、「税引き後純利益」になるのですけど、
それはさておき―
月謝はいくらにするのか?
さて、先生のご希望は
年収(月商)180万は月商(売上)15万ですので、
月謝×x人=売上15万
という方程式になります。
x人が15万の月商を得るために必要な人数です。
例えばそれが30人なら、月謝は5000円/1人 です。
先生のお住まいの地域の絵画教室の月謝相場が分かりませんが、
月謝を下げれば、必要生徒数が増える
月謝を上げれば、必要生徒数が減る
ということになりますね。
競合教室を知る
近隣地域に、絵画工作系の子ども向け教室はどれくらいあるでしょうか。
また、スイミングやダンス、スポーツ系、音楽系、語学、
学習塾なども考慮に入れる必要があります。
こどもに学ばせたいジャンルにすべて通わせることはできません。
先生が15万円必要なように、生徒の親御様も、
一所懸命働いて得たお金で、あなた先生の教室に通ってくださるのです。
ほかの教室よりあなた先生の教室を選んでもらう、
それに応えるにふさわしい’価値’をこども達に提供する―
この視点が大切になります。
まとめ~経営者として強くなる!
「資金繰り」という言葉を聞いたことはあると思います。
その時支払わなければならない現金が手元にあれば、
何とか教室、生活は回っていきます。
しかし、それが滞ると、破たんします。。。
前田は16年前開校当初、この資金繰りに大変苦労しました。
当時の自分自身に、喝を入れてやりたいくらいです(笑)
「年収180万希望」というように、きちんと
「売上目標」を決めておく。
これがないと、例えば
「月商目標15万が10万しかいかなかった、なぜだろう?」
という思考ができません。
ただ単に目標もなく商いをすれば、
やった!10万いった!
今月は5万かあ。。来月は頑張ろう!
何をどう頑張るのか?
というPDCAサイクルが回せません。
この積み重ねが、先生を経営者として強くするのです。
身近で切実な「お金」を通して、
自分事として教室経営を考えましょうね!
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