うまくいっている先生と苦戦している先生、この違い・差は一体何だろう…
を考えるシリーズ、その4です。
さて、起業セミナーに行くと、必ずといっていいほど
「自己棚卸し」とか「強み発見」などというワークを行います。
これは初めて起業する人で、
自分は何をしたいのか分らない
自分に何ができるのか分らない
これを解決するための「素材出し」として、行います。
自宅教室起業のための工程
前田も個別相談のクライアントさんには必ず行ってもらっています。
ですが、自宅で教室を開きたい・もう開いているというあなたのような方々は、
もうすでに自分が何をしたいか、はわかっているのですね。
上記の人と比べると、起業のための工程がすでに一つ進んでいるわけです。
が、ここが一つの落とし穴になるのですね。
専門領域・自分のできることが自明のことなので、
そこから先に進まなくなってしまうのです。
例えばピアノ教室なら、
自分の専門領域であるピアノを教えて料金をいただく
というビジネス形態は、あまりになじみのある事業形態なので、
ここに強みを活かしてどうたらこうたら、
ということがどうもぴんと来ない。
お店を構えて美味しいラーメン作って宣伝すればいいんでしょ?
という感じです(笑)
しかしながら、生徒さんが来なければ収入がないということ、
つまりあなたのできることとそれを「お金に変える」ということは、
別の考え方が必要なのです。
思考回路の違うところ、いわば「ビジネス脳」を使って考えないとうまくいきません。
ビジネス脳のシナプスをつなぐ
「ビジネス脳」って、今前田が思いついた言葉ですが(笑)
うまくいっている人は「ビジネス脳」から考えることができ、
苦戦している人はこの作業が苦手なのだと思います。
生徒さんに提供できる「価値」への変換作業、
翻訳作業といっていいかもしれません。
楽器なら指使いに決まりがあるように、
ビジネスにもビジネスの原則があります。
起業セミナーなら、強み発見の後、それをどうビジネスに活かしていくのか、
その基本を学んでいきます。
ですが、強みが発見できれば、
自分のやりたいことが明確になれば即すなわちお金になる、
つまり集客できる!というわけではないのです。
例えば、ピアノが弾ける技術・教えたいというの夢、
そのために生徒さんに来てもらうための術、
これらは別物のスキルだということはわかりますよね。
前述のラーメン屋さんのように、
お店を構えて美味しいラーメン作って宣伝すればいいんでしょ?
という「だけ」ではもう無理、ということをまず大前提にしましょう!
そこには、ある考えが欠けています。
入会率や継続率が低い場合
つい先日、料理教室を開きたいという男性から、
コンサル依頼の問い合わせが電話にてありました。
がー
話を聞いているうちに、前田のコンサルの範疇ではない、
相手も「ちょっと違うようですね」とお互いに気づき、
受注には繋がりませんでした。
なぜ、前田の範疇ではないと思ったのか―
実はこれ、結構早い段階で気づきました。
なぜなら、前田は自分の「事業領域」をきちんと定めているからです。
自分は「何屋であるか?」の部分ですね。
そこから外れている部分を、この方は特に知りたいのだな、
と、すぐにわかったのです。
もしこの案件を受けていたら―
もちろんお役に立てる部分もあるので、
それなりにできたでしょう。
しかし他のところでクライアントが満足する結果を出せなかったかもしれず、
お互い不満足になる可能性が高いのでは、と思います。
教室で言えば、
・体験を受けたけど、ちょっと違うので入会せず。
・取り敢えず入会したけど、すぐやめる。
ということですね。
入会率や継続率が低い場合は、この点を疑ってみて下さい。
つまり、教えられるからといって、どんな人でも受け入れていないか?
「どんな人が来ても対応します!」ではなく、
「こういう人、来て下さい」というメッセージを出した方が、
見込み生徒さんにとっても、かえって親切ではないでしょうか。
そして、あなた自身も、無駄な体験レッスンを行うことなく、
来て欲しい人に入会してもらえる。
時には「断る勇気」も必要です。
何より、競合教室と争わなくて・張り合わないで済むのです。
戦略を立てるピアノ教室の事例
これを「戦略を立てる」といいます。
苦戦している人は、戦略を立てることが苦手なのだと思います。
「戦略を立てるって、結局どういうこと?」
実は前田も最初の頃そうでした(笑)。
ここでまた事例を紹介します。
(註:改行前田)
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私も生徒が増えずに、最初の2年くらい本当に悩んだんです。
悩みながら模索しながら、諦めずに続けられるかどうか、
というのも鍵かもしれませんね。
苦戦している方へアドバイス、ということで私が言えるのは・・・
ご自身の商圏を研究されてみてください。
私の場合、ヤマハもカワイもあったので
(しかもヤマハはうちの娘がお世話になっていたし)
そちらと張り合うのは難しいだろうと考えました。
うちに生徒さんが来るようになったのは
「ニッチなニーズ」を拾い上げたという部分が大きいです。
小学校から近ければ「◎◎小まで徒歩4分!」とか。
住宅地の中で目立たない場合はそれを逆手にとって
「閑静な住宅街の隠れ家的教室です」とか。
(そういうのが好き、って方もいるんで)
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Nさん、またまたありがとうございます^^
「専門領域が多岐・広範囲に及ぶので、
どんな問題にも対応できます、大丈夫です!」
これを「自宅教室 全方位戦略」と名づけます。
つまり何でも取りそろえている百貨店型です。
教室でよくある、こどもから大人まで、
初心者から経験者まで、ですね。
ところが、百貨店はいまや落ち目…。
逆に、専門店がひしめきあっています。
このひしめきあう専門店の中で、
さらに戦っていかねばなりません。
全方位にひしめく専門店(=戦略を持った教室)を
相手に戦うことができるのは、
それなりの資本力・商品力を持った教室だけです。
そんな教室を相手に真正面から戦っても勝ち目はありません。
戦略と何か?
戦略とは「戦いを略す」と書きます。
個人自宅教室は、たくさんの教室と競合し争って
無駄に資源(あなたの頭脳・精神・お金・時間)を使うのではなく、
「必要最低限以外、戦わないことを戦略とする」
のがおススメです。
それが前田のモットー
「好きな仕事を気持ちよく!」
につながるのです。
続く
【自宅教室SMP ひとことアドバイス No49】
※ブログ本編と必ずしも内容が一致しているわけではありません。
★レッスンのチカラ その10(了)
5.自己実現の欲求
4.承認の欲求
3.帰属と愛の欲求
2.安全の欲求
1.生理的欲求
5.自己実現の欲求
自分の能力,可能性を発揮し,
創造的活動や自己の成長を図りたいと思う欲求
簡単に言えば「なりたい自分になる!」
夢や目標を実現する、ということです。
お気づきでしょう、
自宅教室成功のキモは、ここにあります。
生徒さんの自己実現を手助けする
「ずっと知りたかったことがわかりました」
「体験したかったことを体験できました!」
その瞬間を味わっていただき、
一緒に喜びあえれば最高に幸せだと思いませんか?
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