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もしあなた先生が、自宅教室を営む前に、
会社勤め等をしていて、それなりにキャリアを積んでいた
というので「なければ」、と仮定しましょう。
すると、自宅教室の開校準備や開校後1~3年は、
自宅教室やあなた先生ご自身の成長に伴い、
何らかの’行動が止まる壁’にぶち当たります。
その度に
わからない、、、
どうすればいいの?
できないんじゃない?
という’3大焦り’が出てくるものです。
では大体の’経営初心者’の先生方がたどる、
行動が止まる壁への道筋はというと-
前回の続きです。
自宅教室4つの成長ステップ
1)開校準備、何をしたらいいのかまるでわかりません、、、
2) 生徒さんが来ません。。。
3)教室の方向性や差別化をしたいのですが、、、
4)教室を大きくしたいのですが、、、
では、今日は2)3)の項です。
2) 生徒さんが来ません。。。
開校1~2年目で生徒さんがあまり来ない場合、
学ぶことは
マーケティング
です。
これも学び調べる方法は、前項の起業開校のページで述べたように
ネット、書籍、セミナー等になりますね。
が!
マーケティング入門、のような教科書的に内容を網羅している本は、
最初のうちは避けたほうが良いです。
「??? 何をどうすればいいの、結局??」
と教室運営初心者の方には自分事として落とし込めない場合があります。
ですので、実践をやりつつ理論で補完し理解を深める、
というやり方をここでもお勧めします。
では、その実践とは何か?
それは―
‘広告’と’コピーライティング’からマーケティングを学ぶ
実践とは、集客つまり生徒募集で、
理論とはマーケティングそのものの理論です。
実践:いかに生徒募集をすればよいのか?
マーケティング:その論理的正当性は?
小難しい言い草ですけど(笑)
また前田の個人的な経験になりますが、
前田は広告を作ることによって、
前田の教室をマーケティング的に見つめ直すことができました。
強みは?
特徴は?
他の教室と違うところは?
USPは?
etcetc
このようなことを考えることで、
自分の教室を見つめ直し、
広告やコピーライティングの原則に忠実に、
実践的に宣伝活動を行いました。
広告作成やコピーライティングには、
自分の教室のいろいろなことを明らかにしなければなりません。
そこを通じて、マーケティング的なSTP、つまり
S:セグメンテーション
T:ターゲッティング
P:ポジショニング
さらには4Pなどといったマーケティング理論を学んでいったのです。
さあ、このようにマーケティングを実践として学んでいくと-
次の壁にぶち当たります。
3)教室の方向性や差別化をしたいのですが、、、
広告・コピーライティングやマーケティングを学んで実践していくと、
いきおい方向性や差別化といった
「戦略」の領域に足を踏み込むことになります
生徒さんに来てもらうために、
競合教室と違うあなた先生教室だけの「独自性」を求め始めます。
難しく云うところの「競争優位性」です。
あなた先生だけの独自性があるから、
それが持続的な競争優位になっている、
というのが望ましい状態です。
ですので、ここからがさらに大変になります。
というのは、あなた先生自身をより深く見つめることになるからです。
と同時に、競合教室や生徒さんのことも、より深く知らなければなりません。
これから先どう自分の教室を’定義’していくのか、
「戦略」を考える時期になります。
以上を時系列で見てみると、
起業開校時の悩みを克服
↓
生徒さんが来ない
↓
マーケティングや広告コピーライティングを学ぶ
↓
生徒さん募集のために方向性を定め、差別化をしたい
:競争優位を考える
↓
戦略を考える時期:
生徒さん・市場、自分の教室を、より深く知ることで克服
(↓4)に進む)
これらはいわば、’経営者’としての領域でのお悩みになるのです。
しかしながらあなた先生には別の役割もあるわけで、、、
自分の教室であって自分だけの教室でない時期が来る
この2)3)の段階を1~2年経験すると、
マーケティング理論もなんとなくわかってきます。
そしてさらに数年、生徒数が増えてくると、
マーケティングをより深く実践できるるとともに、
‘事業’として教室を見られるようになります。
努力の甲斐あって生徒数が増えます。
色々な生徒さんが集まってきています。
すると、悩みの質が変わってきます。
生徒数が少ないのが最大の悩みだったのが、
教室を上手に回していくことに忙殺される時期が来ます。
生徒数が増えた
退会が続いた
どうやら競合教室が増えてきているようだ
生徒募集の反応が悪くなった
生徒さんとの関係が上手くいく/いかない
リピート率が悪くなった
売上が安定しない
レッスンを改善しよう
etcetc
そしてここらあたりから、あなた先生自身と’教室’の関係も、
少しづつ変化してきます。
というのは教室は生徒さんあってのものですから、
あなた先生の個人的都合だけで動けなくなります。
もし動いてしまったら、悪くしたら
そう、生徒さんの退会という結果が顕著に生じることになります。
しかしそれではあなた先生には窮屈に感じられるでしょう。
やりたいようにできないのですから。
生徒さんのために、自分のために―
この2つを同時に追求する道を探らねばなりません。
その段階が、4)教室を大きくしたいのですが、、、
という時期なのです。
この項続く
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